ハバッドとは

ハバッドとは

ハバッドは、ホフマー、ビナー、ダアットという知恵の3段階を示す言葉の頭文字を組み合わせた言葉です。
ホフマーはひらめきのような、「わかった!」となるような知恵、ビナーは頭で理解した体系的な知識、そしてダアットは知恵が生き方に反映した状態です。ユダヤ教は行動の次元で戒律を守ることを重視しますが、その中でハバッド派は、表面的な行動の次元で戒律を守るだけでなく、知恵によって戒律を守る生き方を統合することを重視する立場です。ハバッドは、戒律と伝統に最も忠実なハレディと呼ばれるグループの一部で、ルバビッチのレッベと呼ばれる指導者のもとに起こった運動、およびその参画者たちです。

多くのハレディグループは、創造主から与えられた戒律に沿った生活を守るため、ユダヤ人で集まって暮らすことを好みます。ハバッド派もそのような集まって暮らすハバッド村がイスラエルにありますが、ユダヤ人コミュニティの外に出かけていってハバッドハウスを作ることを特徴としています。これは、ユダヤ人コミュニティの外に暮らし、戒律を守りにくい生き方をしているユダヤ人たちに戒律に沿った生き方ができる環境を提供することを目的としています。創造主から与えられたせっかくの戒律を、より多くの人が守れるように活動することを重視していると言えます。

世界にハバッドハウスは多くありますが、レッベの指針により、基本的に各ハバッドハウスは独立に運営されています。ハバッド派を束ねるものはレッベの教えと、その学び舎と言えます。